この旅は、天気にも人にも恵まれた。
歌舞伎十八番の「勧進帳」を、初めて観た。
弁慶と富樫(関守)の山伏問答は教養がなく、よくわからなかった。
芝居を見るたびに事前に予習をしていくけど、いざ幕が開いてみれば
「私ここにいていいのかな」と思ってくる。
橋之助さんが花道へ引っ込む前に、一人二階を見つめているとき
橋之助さんの目がうるんで見えたから、時代物が苦手な私も、もらい泣きしそうになる。
「双蝶々曲輪日記 角力場」
与五郎がもっと息子の底抜けの明るさと、可愛らしさが出ていたらよかった。
きっと今よりもお相撲さんは「気は優しくて力持ち」のアイドルだったんだろう。
次はいつ遊びに行けるかしら。思い出すと楽しい記憶。